【アンコール掲載】
「マダム・リーの劇場版偏愛シネマ99」に選ばれていない作品を、「私が選ぶ100本目」として2015年5月にご応募いただきました。ご協力いただいたみなさま、ありがとうございます。
マダム・リーからのコメント【◆太字】付きで再公開。まずは前篇をお楽しみあれ!
Aさん「ブレードランナー」
見終わって劇場を出ると、そこには銀座の夜景が。映画の世界が続いているような錯覚。築地から有楽町駅まで歩くあいだ、ヴァンゲリスのあの曲がずっと聞こえていたようにも思えます。
◆「強力わかもと」!あの夜の街は特別ですよね。私は完全に観るタイミングを間違った人間ですが、それでも忘れ難い。
Bさん「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」
ダニー・エルフマンの魅力的なスコアに乗せて繰り広げられる、不気味で不思議で素敵な異形のミュージカル。
◆なんてロマンティックなの!キャラクターも背景も、何もかもが美しくて愛おしい。ティム・バートン印の中で一番誰でも親しみやすいように思います。
Cさん「ラスト・サムライ」
トムクルもケン渡辺も時代考証も どうでも良い。武士道を知っているわけではありません。剣術も武道もしません。謙虚さ、やさしさ、厳しさ、勤勉さ、誠実さ、忍耐強さも持ち合わせません。地位も、名誉も、財産もありませんが、その中で『矜持』は持っていたいかもしれません。
ハイライト後の桜が ため息がでる程、いかにも作り物めいてますが綺麗な作品でした。
◆渡辺謙さん、真田広之さんを輸出できた作品(デューク真田はもっと前から海外に出ていたけれど)。ごめんなさい、なのに私これ観てないんです。
Dさん「冷たい熱帯魚」
劇場を出たとき世界が変わって見えました。
◆園子温って私絶対に好きだと思う。どうして観たことないのだろうか。
Eさん「マルホランド・ドライブ」(デヴィッド・リンチ)
映画は映画館で見ると、5割り増しに思えるのはなぜだろうと考えたことがあります。暗闇の中、大きな画面と要素は色々と考えられるのですが、ある人から「音が違うから」と言われ膝を打ちました。デヴィッド・リンチ監督は映像もですが音に拘った方で、インダストリアルノイズの使い方は世界一と思っています。中でもお薦めする本作は、劇場と自宅での鑑賞では天と地ほどの違いが感じられます。(自宅で見ても勿論面白いのですが…)
試写会とお金を払って、劇場で3回拝見しました。デヴィッド・リンチ祭りなる企画が映画館で持ち上がったら上映してほしい作品です。
◆デヴィッド・リンチの作品はとても心地が良くて、「居るべき場所に戻ってきたなあ」といつも思います。
昔の映画館でやれていたように何回も何回もシートに座ったまま見ていたい。
リンチ祭り、やってほしいですよね。
Fくん「ゴジラ(2014)」
ゴジラじゃなくてムートーが主役の映画だった!ムートーの造形や鳴き声がいいと思う。図工の時間に、映画のクライマックスシーンを絵に書きました。
◆ゴジラは全く観てない。日本人なのに…。去年(!)テレビでたまたま放送していた最初の『ゴジラ』を途中から観たらめちゃくちゃ面白かった(しかも怖かった)。図工の時間に描いた絵、拝見したいです。
G様「8人の女たち」
フランソワ・オゾン監督のフランスのミュージカルで、密室殺人です。この映画観てフランス語が気になりいつか歌えれば~と妄想を抱えております。悪女のひとりとして…
◆これ超豪華キャストなんですよね!女優陣の顔ぶれを眺めるだけでうっとりです。
フランスはじめヨーロッパの女性って、年を取ることにポジティブな気がします。
勝手な思い込みかもしれませんが。
Hさん「チャンピオンズ」
感動しました。音楽も素晴らしく、サントラLP買いました。
癌を宣告されながらも、骨折した名馬と共に奇跡的な復活を遂げた騎手、ボブ・チャンピオンの半生を映画化した伝記ドラマ。
勿体ないことに未DVD作品です。
◆わー、これは本当に知らない作品です!教えていただきありがとうございます。
馬は美しくて、見ていて飽きがきませんね。
Iさん「眺めのいい部屋」
春になると見返したくなる映画です。
あたしの大好きなものがてんこ盛りで、見終えるといつもお腹いっぱいになります。
◆いいですよね?!私はアイヴォリー監督は『日の名残り』『ハワーズ・エンド』などを劇場にて楽しみました。
『モーリス』はなぜか見ていない…。
この頃のヘレナ・ボナム=カーターは本当に素敵で、のちに猿になるとは到底考えられません。
ジュリアン・サンズもダニエル・デイ=ルイスも若くて綺麗だった…。
レストレードことルパート・グレイヴスもかわいいですよね。ああ、久しぶりに観たいです。
Jさん 「ベン・ハー」(チャールトン・ヘストン版)
歴史スペクタクルにして壮大な復讐劇。迫力極まる戦車戦は映画史に燦然と輝く名シーン(ジョ〇ョファン必見!)。色んな意味でこれ程”贅沢”な映画もないでしょう。終盤が蛇足気味なのはご愛嬌w
◆奴隷船、戦車競争!全米ライフル協会の人ではない、チャールトン・ヘストンを楽しむ。
『赤毛のアン』で、授業中にこっそりアンが読みふけってしまい、先生にとりあげられた本でもありますね。
まさしく劇場でどきどきわくわくはらはらと観たい作品であります。
Kさん「ルードヴィヒ 神々の黄昏」
これしかない!美貌の国王ルードヴィヒが蘇ったかのような主演ヘルムートの立ち居振る舞い。脇を固める超豪華な役者とロケーション。冬のさなか山形まで観に行った思い出の作品。
◆美しいですよね本当に美しい。絢爛豪華!
L王「スターウォーズエピソード4 新たなる希望」
大学生の時、福島駅前の映画館「駅前国際」で見ました。簡単明瞭・勧善懲悪ですごく良かったです。
◆ああああああ、羨ましいです、劇場でご覧になったのですね??。
あの二つの太陽も…。悪の権化(としか思えないんだこの時点では)ベイダー卿も…。
大好きなC-3POやR2-D2も、ハン・ソロの雄叫びも!

【後篇につづく】