読書会メンバーアンケート、2020ベスト本の第3回をお届け致します。
ご参加いただいたみなさま、今回もご協力ありがとうございました。
ご参加いただいたみなさま、今回もご協力ありがとうございました。
選出条件は2020年に読んで面白かった本。発行年不問。古今東西オールジャンル、初読本であればすべてOK。
それでは、鸞翔鳳集なべスト本の数々をご覧あれ。

◆「エンデンジャード・トリック」
「網内人」
「死亡通知書」
とくに「エンデンジャード・トリック」は今、なかなかないトリックで面白かったです
◆2020年のベスト3
1位『ペスト』カミュ/宮崎嶺雄(訳)
緊急事態宣言下の中、みんな読んだらいいと思う。
作中"不条理"の言葉は、隔離された市民が抱く時間の経過に対して用いられている。
過去にさかのぼることができない、また、時間の歩みを進めることができない、まさに今、私が置かれている状況そのものです。
ああ、やまきの支那そばが食べたい・・・
2位『おれの眼を撃った男は死んだ』シャネル・ベンツ/高山真由美(訳)
アメリカの過去から現代へ繋がる寓話的な物語で構成された作品。アメリカの闇、人間の残酷さを突き付けられる。
3位『時の娘』ジョセフィン・テイ/小泉喜美子(訳)
歴史は為政者の都合の良いように書かれていることを改めて思い知らされた。それは昔も今も変わらない。
◆テッド・チャンの『あなたの人生の物語』を推したいと思います。
収録されているものはどれも面白かったのですが、宇宙の果てまで塔をのばし、空に穴を穿つ「バビロンの塔」がかなり好きです。
もちろん表題作も素晴らしかったです。まずSFとして説得力があり、すごみがあり美しくもある作品だと思いました。映画も見ましたが、これも良かったです。
◆まずは漫画から。
◆まずは漫画から。
『僕と君の大切な話』ろびこ 講談社
今さら高校生の恋愛モノにはまるとは。登場人物はみんな可愛く、恋愛以外の部分も楽しめました。
『呪術廻戦』芥見下々 集英社
明るいオカルトバトル。呪術とのスタンスの取り方、敵との対峙の仕方が面白かった。
小説はこちら。
『スパイは今も謀略の地に』ジョン・ル・カレ 早川
英国のおっさんはカッコいい。作家も登場人物も。
『掃除婦のための手引き書』ルシア・ベルリン 講談社
ルシアという一人の女性の人生がものすごく身につまされて迫ってくる。この先も思い出しては読み返す一冊。
(次回へつづく)