2020年08月10日 Since 2020 書物にとっての喜びは、読まれることにある。書物は他の記号について語る多数の記号から成りたつのだが、語られた記号のほうもまたそれぞれに事物について語るのだ。読んでくれる日がなければ、書物の抱えている記号は概念を生み出せずに、ただ沈黙してしまう。ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』河島英昭訳東京創元社刊 下巻226p 「本にまつわる日々」カテゴリの最新記事